はまりやすい行為

当社のある大阪に、カジノを含むIR(統合型リゾート)施設ができそうです。
特にカジノには抵抗感を持つ人も多く、絶対反対という人も少なくなさそうです。

僕は人生もギャンブルそのものだという考えを持っているし、
ギャンブルを違法化しているために違法な賭場が開かれて
それが脱税や反社の資金源に繋がっていることを考えると、
一定のルールに則った公営カジノには基本的には賛成です。

ところがひとつだけカジノに心配していることがあって、それは依存症です。

とある本の中に「依存症になりやすい行為」が一覧で掲載されていました。
その内容にちょっと驚いてしまいましたのでご紹介します。

――――――――――引用ここから――――――――――

潜在的にはまりやすい行為一覧表 *

1.コカイン
2.ヘロイン
3.アンフェタミン、又は類似の興奮剤
4.モルヒネ、または関連するアヘン系薬物
5.ギャンブル
6.マリファナ
7.パイプ,葉巻,紙巻きタバコ,嗅ぎ/紙タバコ
8.アルコール(ビール,ワイン,リキュール,ウィスキーなどを含む)
9.バルビタール,および類似の鎮静剤
10.幻覚作用のある薬物(LSD,PCP,メスカリンなど)
11.カフェイン(茶,コーヒー,コーラなど)
12.盗み,万引き,少額の窃盗など
13.砂糖入り食品(キャンディ,ケーキ,アイスクリームなど)〈甘さ〉
14.高脂肪や油っこい食品
15.(塩ふりシェーカーからの)塩,または塩分の高い食品
16.スパイスの効いた食品〈激辛など〉
17.お金を使うことを主目的とする買物
18.多忙であることを主目的とする仕事
19.怒り,口論,議論
20.他人を操ったり,コントロールしようとすること〈命令・隷属〉
21.注視を得ることを目的として目立つ行為をすること
22.何かを読むことを主目的とする読書
23.他人に本人の世話をやかせる,または何かをさせる
24.運動,ジョギング,スポーツ,またはその練習
25.他人との性行為を求め,行なうこと
26.ポルノ(フィルムや雑誌)を求め,使用すること
27.テレビを観る
28.しゃべることを主目的とするおしゃべり
29.特定の種類の品を探し求め,買い漁り,収集する〈コレクション〉
30.(理由もなく)ウソをつく
31.アスピリン,又は類似の処方箋のいらない痛み止め薬品
32.薬局では無条件で売れない(処方箋の必要な)痛み止め薬品
33.下剤
34.鼻づまりの解消薬(スプレー,吸引薬)
35.抗ヒスタミン剤〈抗アレルギー,風邪薬〉や類似の鬱血除去剤
36.制酸剤(胃薬)
37.スピード出しすぎや,向こう見ずな運転(酒などの影響下以外で)
38.バリウム,ヒブリウム,および類似の軽い抗精神剤
39.暴力
40.咳止め,風邪薬

注)1.2.3.4.6.7.8.9.10.11.13.14.15.16.31.32.33.34.35.36.38.40.の22種類は物質的耽溺であり,それ以外は非物質的耽溺と呼ぶ.
(ウィットマン他,1988年を参照のこと)
*ブラウン,R.I.(1993年)p.253の表を谷岡が訳したもの.ただし〈 〉内は谷岡が加えた説明である.

――――――――――引用ここまで――――――――――

コカインやヘロインなど麻薬関連はまあ大丈夫なんですけど、
「13.砂糖入り食品(キャンディ,ケーキ,アイスクリームなど)〈甘さ〉」
「14.高脂肪や油っこい食品」にはドキッとしました。

さらに「18.多忙であることを主目的とする仕事」があるともう何も言えません。
僕は依存症です、ごめんなさい。

いわゆる「迷惑YouTuber」は
「21.注視を得ることを目的として目立つ行為をすること」、

他にも「かまってちゃん」なんかは
「23.他人に本人の世話をやかせる,または何かをさせる」ですかね。

何かにはまりやすい人は他のものにもはまりやすいので、
上記一覧表に気になる項目があった人は、
カジノなどギャンブルで遊ぶ前によく考えたほうがいいかもしれません。

「私は大丈夫だよw」と思うかもしれませんが、
これを読んでいる人はきっと「22」が該当すると思いますので、
どうぞお気をつけて。。。

▶ 参考:谷岡一郎「ギャンブルフィーヴァー 依存症と合法化論争」(中公新書)