「やつら」を退治するための四箇条

そろそろ「やつら」の季節がやってきますね。

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」とは言いますが、あなたはやつらのこと、どのくらい知っていますか?

見たくも知りたくもないよ!というあなたの代わりに、やつらについてくわしく調べられた研究書(写真たっぷり…)を読みました。

これからの季節の役に立つ、やつら退治のポイントは次の通りです。

1.とにかく掃除をして清潔にしましょう
2.退治には毒餌、特にシンプルなホウ酸団子が効果あり
3.毒餌は外部からの侵入経路も考えて置きましょう
4.食べ飽きないよう、ちょいちょい毒餌の味を変えるとなお良し

1.掃除は欠かせません。清潔にするというより、エサを残しておかないことが大切です。
一日あたりたった0.5g(お米3粒くらいです)ほどのエサがあるだけで、一ヶ月半ほどで10匹が約1500匹!まで増えてしまいます。

2.ホウ酸団子は遅効性で好き嫌いが少ないため、毎日食べ続けて気が付いた時には体中に毒がたまって手遅れ、という効き方をします。時間はかかりますが根絶も可能です。
強毒性の毒餌は、食べてすぐに死んでしまうのが長所ですが、警戒して食べない残党がどうしても少し生き残ってしまうそうです。
強毒性の毒餌を使うときは、ホウ酸団子も併用するのがオススメです。

3.やつら(特に越冬できる種)は外部から侵入してくるため、毒餌は水回り*や狭い場所**だけでなく、侵入経路を考えて、窓枠やドアの周りなどにも置きましょう。
外から入ってくる野生の個体は毒餌に慣れていませんので、効果が高いです。

*水がなければやつらは死にますので、水場の側に隠れることが多いです
**もともと葉っぱの下や木の皮などに隠れるために平たい体型をしていると言われています

4.ホウ酸団子はふかして潰したじゃがいもなどにホウ酸を加えて団子に丸めることで自作できます。玉ねぎを入れたり味を調整したりすることで、食べ飽きるのを防ぐことができます。いろんな種類の市販品を順に使うという方法もあります。

きっちり対策して、やつらを見ることのない夏にしたいですね。

▶ 参考:辻英明「衛生害虫ゴキブリの研究」(北隆館)