猫のコーキシン

猫のオシッコは臭いですよね。
うちも室内飼いの猫を飼っているのですが、ツンとくる嫌な臭い。
消臭系の猫砂がないとまともに飼えたもんじゃないです。

あの臭いの元はフェリニンというアミノ酸なのですが、
そのフェリニンを作り出す触媒として働いているのが、
「コーキシン」というタンパク質です。

cauxin: carboxylesterase-like urinary excreted protein
(排泄された尿中のカルボキシルエステラーゼ様タンパク質)
と名付けられていますが「好奇心は猫をも殺す」ということわざがあり、
また命名者は日本人なので、まあここから取ったんだろうなあと思います。

ところで先日うちの猫のお尻をコチョコチョワシャワシャ撫でていたのですが、
うっとりした表情でそのままたっぷりオモラシをしやがりました。

手がビッショリ濡れてこれがまあクセーのなんのって思わず殺意を抱いたのですが、
これが「コーキシンは猫をも殺す」ということわざの実例です(殺してないけど)。

▶ 参考:山下哲郎「ネコ尿タンパク質コーキシンと尿臭生成機構」(岩手大学・農学部)
http://www.lifescience.eng.akita-u.ac.jp/assets/files/130717%208th%20seminar%20of%20cell%20biology.pdf